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彼と2週間ぶりに会えることになった。
遠距離じゃなくても、そのくらいのペースで会ってる恋人同士はきっといっぱいなんだろうな。 会えているほうなのかもしれないけれど、やっぱり2週間ぶりなのは久しぶりな気がする。 やっと会える!そんな気分。 毎日、メールか電話で連絡はとっていても、やっぱり姿が見えないと物足りない。 あんなに毎日のように一緒にいたのがウソのようだと、さっきふと思った。 あと数日が待ち遠しい。 今はもう結婚している昔の男。
奥さんが海外留学に行ってしまったと、いつだったか連絡があった。 それから時々連絡が来て、食事に誘われる。 何度か会ったけど、食事して終わり。 私には付き合っている彼がいると彼に告げ、予防線を張るようにその人に彼の相談をした。 昔のその人と同じように、私も彼と離れて暮らすことになったと言ったある日から、 その人からの連絡が頻繁になった。 彼が遠く離れた日々の中で昔のその人に会ってみた。 でもすごくつまらない。 違和感に似た気持ちがむくむくと。 機嫌良さそうにお酒を飲み、話を続けるその人は、 きっと、私のそんな気持ちに気づいていないんだろう。 後日、ライブに誘われた。 その日は彼もいないし、予定も入っていないから本当は行けたのだけど、 ふと「面倒」という気持ちが心をよぎる。 あんなに大好きだったその人の誘いを、そう感じるようになった自分に、 少しの驚きと、大きな気持ち良さを感じつつ、彼の誘いを断る。 今の私には必要のない人。 昔のその人に会うくらいなら、彼に会いたい。 私は器用ではないから、昔の人と上手には付き合えない。 私の気持ちは1つだけ。 終わったものに、なんの未練もない。 まさか自分が遠距離恋愛をするようになるなんて、
少し前の私は想像なんてしてなかった。 「遠距離恋愛は無理、私にはできないだろうなぁ」 女性誌の恋愛特集で遠距離恋愛のことが書かれていたり、 海外に住む彼と数年来の遠距離恋愛をしている女友達の話を聴く度に、 いつも心の中でそう思っていた。 その私が遠距離恋愛をしている。 ほぼ一緒に住んでいたから、友達と会う予定がある日は帰りの時間を気にしてた。 話が盛り上がって終電近くなると、先に帰っている彼から連絡が入ったり。 少しの束縛と心配。 お互いを好きだからこその行動が、時に面倒になる瞬間もあった。 離れて過ごしてから、帰る時間を気にせずに、好きなだけ友達と飲める自由さがあって、 「こういうの久々」と、楽しかったけど、それも最初の数日だけ。 段々と、彼が近くにいないってことを実感し出すと、なんとな~く寂しくなって。 その分を埋めるかのように、毎晩する電話。 1日に起きたことを報告し合うと、あんなにマンネリしていた二人の空気に、 新鮮な空気が蘇ってきた感じがした。 現実的な話、遠距離恋愛にはお金がかかる。 お互いが暮らす場所へと移動するための新幹線代がまず高い。 そして電話代。 遠距離恋愛手当てが欲しいくらいだけど、一ヶ月のお給料は決まっているから、 その中でやりくりするためのアイデアや工夫が必要。 まず、ランチ代。 外食に頼っていたけど、お弁当を持っていくようになった。 そして電話はウィルコムを買って、それを2人の専用電話にすることにした。 全てはできるだけ一緒にいる時間が持てるように・・・、 そういう思いからすること。 離れているから、できるだけ心配させたくない。 離れているから、信用してもらうように努力しよう。 そんなことをぐるぐる、ぐるぐる考える。 離れたからこその思いやりを実感、実行している。 彼が今いる場所を離れる日が決まった。
約1年、週の半分以上を一緒に過ごした彼の家ともお別れだ。 彼の好みで付けていた照明を、元の照明に付け替える。 蛍光灯の光に変わったその部屋は、誰か別の人の部屋のよう。 大きなダンボールにこまごましたもの、書類、本を詰めていく彼。 地層のように積み上げられたそれらがなくなって、床が見える。 そして、いつの間にか増えていた私の洋服、化粧品、本・・・。 少しずつゆっくりと大きな袋に詰めて、その家からもといた場所へと運び出す。 実家に帰ることに決めたから。 でも別れるつもりはないよ。 だから泣かなくていいんだよ。 そう彼は言ったけど、遠距離になる不安がたくさんこみあげる。 でも大丈夫。 不安と大丈夫が交互にやってくるから、彼からのちゃんとした「大丈夫」の行動が欲しくなる。 離れる日までのカウントダウンが始まって、私たちは色々話し合った。 怒ったり、泣いたり、謝ったり、笑ったり。 色んな気持ちをぶつけ合い、少しの待ち時間の末、やっと1つの答えが出た。 彼が実家に戻る日、私も一緒に行くことになった。 ひとまずの顔合わせ。 彼の両親への顔見せということ。 実感がないけれど、そういうことになった。 そしてしばらくは遠距離を続ける。 いつまた物理的に一緒にいられるようになるのかは分からない。 先のことは分からない。 きっとそれは今までの付き合いをしていたって同じことだったかもしれない。 ただ1つ、先につながる良いイメージを持ち続けること、 彼とそのイメージを信じること、 今はそれしかできない気がする。 離れる不安はやっぱりあるけれど、離れてみないと分からないこともきっとあるはず。 そう思いながら、離れる日を迎えることにする。
来月から遠距離恋愛になる。
付いてきてほしいと言われた。 今すぐは無理だけど、きっと行く。 近いけど物理的な距離は遠い。 だから、きっと付いていく。 色んな状況に整理をつけて、 彼の状況も準備が整ったら。 人生の転機は突然やって来る。
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